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( 2011.03.13 )

 


 放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出 した。 関係機関の連携不足もあらわになった。

 3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。 安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。 これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。 同省幹部は重苦しい表情で話す。

 自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の除染などの活動を続けてきた。 東電や保安院側が 「安全だ」 として作業を要請した ためだ。

 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。 爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」 ( 同省幹部 )。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。 安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった。 別の幹部は唇をかんだ。





( 2011.03.20 )


 政府が東京電力福島第1原子力発電所で、放水に続き建屋周辺でのがれきの除去にも自衛隊の投入を検討しているのは、菅直人首相らが東電に不信感を抱いていることに加え、自衛隊以外に実施できる組織はないとの判断からだ。 ただ、原発事故への 首相の対応が後手に回ったなかで、最後になって押しつけてくる首相の 「常套じょうとう手段」 に自衛隊内には反発も出ている。




 自衛隊幹部はがれき除去への投入が検討されていることについて困惑気味に語った。 がれき除去の場合、屋外で一定時間活動する必要があり、放水よりも隊員が被曝ひばくする危険性は格段に増す からだ。

 放水にしても不満がくすぶる。 14日には3号機で水素爆発がおき、自衛隊員4人が負傷。 けがの程度は軽かったものの、直前に 経済産業省から一方的に出動を要請され、東電からも十分な情報提供がなかった ことに不信感が残る。

 自衛隊に加え警察や消防の様々な種類の放水・消防車両が逐次投入される現状に 「『 持てる能力 』 をすべてテーブルに並べたうえで、有効な対処策を講じているとは思えない」 ( 防衛省幹部 )との批判もある。

 別の自衛隊幹部は 「『 最後のとりで 』 だという国民の期待には応えたいが、自衛隊の能力にも限界がある」 と漏らす。 がれき除去もまず自衛隊ありきではなく、必然性と成算を精査したうえで投入すべきだというのが自衛隊側の本音だ。 そこを見極めるのは、自衛隊の最高指揮官たる菅首相だが、策に窮すると、場当たり的に自衛隊に白羽の矢を立てることが続いている。

 被災地への救援物資の輸送を自衛隊に一元化したのはその象徴だ。 きっかけは、農水省が備蓄食糧の輸送手段の確保に苦労していることを知った首相が北沢俊美防衛相に輸送を突如指示したことだ。 防衛省は検討していた輸送計画の見直しを迫られた。 あげく農水省が要請したカップ麺が連絡もないまま基地に殺到、現場は混乱を極めている。

 放水にあたる消防、東電との指揮系統の一本化に向け設置された 「現地調整所」 も、陸上自衛隊が指揮するが、「過重な役割を背負えば自衛隊自体の運用に支障を来す」 ( 政府高官 )ことも懸念される。

 「放水でさえ、国民の想像以上に危険な環境下で命がけで行っていることを理解してほしい」

 この自衛隊幹部の言葉は重い。





( 2011.06.06 )

 


 東京電力福島第一原子力発電所で3月14日に起きた3号機の爆発により隊員4人が負傷した、陸上自衛隊中央特殊武器防護隊の岩熊真司隊長( 49 )が5日、当時、東電側から爆発が起きる可能性について知らされていなかった ことや、爆発時の詳しい状況を初めて語った。

 岩熊隊長によると、14日朝、冷却機能が停止した3号機に冷却水を補給するよう東電から要請があり、隊長ら6人が原発近くの拠点から、防護マスクと防護服に身を固め、給水車2台と小型のジープ型車に分乗し向かった。

 3台が3号機の目前に到着した午前11時1分。岩熊隊長が車を降りようとドアノブに手をかけた瞬間、 「ドン」 という低い爆発音と共に、爆風が押し寄せた。 がれきが車の天井のほろを突き破って車内に飛び込んできたため身を伏せた。 ホコリで前も見えず、 「助からないかもしれない」 と思ったという。


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